仕事や家庭、生き方といった悩みを抱えたとき、スピリチュアルカウンセリングで相談する人たちが増えています。もともとスピリチュアルが好きで、本格的なスピリチュアルカウンセラーにカウンセリングを受けたいと思っている方もいれば、いろいろと相談窓口をはしごしたけれど、解決できなかったからわらをもつかむ思いで受ける方もいるでしょう。
生きていると、家族に打ち明けづらい悩みや、友人にも相談できない不安など、人はさまざまな課題に直面します。そんなとき、スピリチュアルという見えない世界のエネルギーを扱えるスピリチュアルカウンセラーの存在がこころのよりどころになるのです。
ただ、スピリチュアルカウンセラーは精神科医や心理カウンセラーとは大きくちがい、スピリチュアルな存在と直接つながって本人に必要なメッセージを伝えながら、一緒に悩みや不安の解決方法を見つけていくのが特徴です。
普段、スピリチュアルや見えない世界なんて信じていないという人でも、スピリチュアルカウンセラーの目からすると、守護霊や土地の神様に守られながら暮らしています。スピリチュアルにちょっとでも興味のある人は、自分でも何となくそういったメッセージや存在に気づいているかもしれません。
スピリチュアルカウンセラーは、そうした見えない世界の存在を相談相手にわかりやすく伝えたり、いま直面している悩みの意味やこれから生きていくための使命をかみくだいて導いたりする仕事です。
ここでは、スピリチュアルカウンセラーという職業やスピリチュアルカウンセリングの特色、除霊や浄霊、祈祷がメインの霊能者や心理カウンセラーとのカウンセリングとのちがい、そしてスピリチュアルカウンセリングで人生を好転させるポイントをお伝えします。
もくじ
スピリチュアルカウンセラーとは？
スピリチュアルカウンセラーは、恋愛や仕事、親子関係や夫婦関係などの対人関係の悩みをカウンセリングで解決に導く仕事です。文字通り、カウンセリングのベースに「スピリチュアル」なことがらを使うのが特色で、オーラや前世、守護霊など、一般的には理解できないものが次々と登場します。
人生の悩みを解消したいとき、家族や友達に話してみることもあれば、心理カウンセラーに相談することだってあるでしょう。ただ、スピリチュアルカウンセラーは、人間の奥底に秘めている「生きる意味」や「生まれて来た使命」にフォーカスするのが得意です。
「なぜわたしは生まれたのかな？」
という問いに、
「父親と母親が結婚してから･･･」
というのは、間違いではありませんが、あまりに現実的すぎる回答です。
そうではなくて、スピリチュアルにシンパシーを感じている方は、もっと深い内面の真実を探し求めています。しかし、日常生活の垢にまみれてしまうと、わたしたちはそういった精神哲学から遠ざかってしまったり、生きる上での真理に価値を感じなくなったりしがちです。
スピリチュアルと占いや心理カウンセリングとのちがい
スピリチュアルカウンセラーと同じようなイメージの
占い師の場合は、鑑定で、もっと具体的な答えを導き出してくれます。統計学的な要素があるかどうかは別にしても、占いという一つのしくみを通して、相談相手の置かれている状況や今後の運勢を判断。現実でどう対処していけばいいかをズバリ示してくれるからです。
スピリチュアルカウンセラーも占い師や心理カウンセリングのように具体的に仕事をどうすればいいのか、恋愛や家庭の悩みの対処法なども教えてはくれますが、もっとその背景には相談相手が意識していない潜在意識の領域や魂レベルの方向性を重視します。
スピリチュアルカウンセラーの手法と能力
スピリチュアルカウンセラーは、リーディングと呼ばれる手法を自然に使いこなしています。リーディングとは、 透視や千里眼と呼ばれているものに似ていて、相談相手の過去や現在、未来を霊能力で読み取る霊視鑑定の一つです。背後にいる守護霊や指導霊、先祖霊とつながってメッセージを受け取ったり、相談相手や自分のハイヤーセルフ（自分の魂の高次元の存在）とリンクしたりしながら解決策をもらって適切に伝えてくれます。
リーディングを含めた霊視能力は、西洋のスピリチュアルの世界ではサイキックセンス（超能力）と呼ばれることが一般的で、次の4つの種類があります。
・クレアボヤンス：透視能力
・クレアオーディエンス：透聴能力
・クレアコグニザンス：透知能力
・クレアセンシェンス：超感覚
たくさんのスピリチュアルカウンセラーがいますが、大なり小なり、それぞれ得意とする能力があります。サイキックセンスのうち、聴覚に秀でた人はクレアオーディエンスで守護霊やハイヤーセルフからのメッセージを耳で受け取りやすいですし、視覚優位の人ならクレヤボヤンスでオーラの色や前世の暮らしぶりが見えたり、未来の光景を鑑定できたりします。
テレビの影響もあって、スピリチュアルカウンセラーと聞くと、「オーラや前世が見える不思議な人」といったイメージを持たれることも多いですが、実際には相談相手やその悩みの解決方法によって必要な能力を使い分けている場合も少なくないのです。
このように、スピリチュアルカウンセラーは非常に多彩で、それぞれの強みもアプローチの方法もさまざま。ですが、人生を前向きに捉えて、未来を明るく好転させる力を秘めています。
スピリチュアルカウンセラーに相談すると何が変わるの？
スピリチュアルは奇跡が起きる魔法ではありません。おまじないをしたらお金が降ってやってきたり、何の苦労もなく仕事や恋愛がうまくいったり、なんてことはなくて、もっと地に足の着いた世界です。スピリチュアルカウンセラーに何を求めてカウンセリングを受けるのかというベースの部分をおさらいしておきましょう。
気づいていない自分に出会える
スピリチュアルカウンセラーは、相談相手が普段アクセスしない潜在意識、魂の記憶、守護霊やハイヤーセルフといったスピリチュアルな領域に入っていきます。日常生活では忘れてしまっている、気づいていても知らない振りをして生活している人たちが大半なので、自分の本当の気持ちに気づかないまま暮らしているのです。
人生の意味や生まれて来た使命といった内面の真実に向かい合うテーマは、スピリチュアルカウンセラーのように見えない世界のエネルギーを扱える人の力を借りるとショートカットで掘り起こせます。
たとえば、AさんとBさん、どちらと結婚しようか迷っていたとしましょう。占い鑑定や人生相談の場合は、占いの結果や現実的な判断で「Aさんがいい」とか「Bさんのほうが幸せになれると思う」というふうに、明確な答えが返ってくるでしょう。
一方で、スピリチュアルカウンセラーはもっと相談相手の心の奥深く、魂レベルの気持ちや方向性まで掘り下げてアクセスします。相談相手はAさんと絶対結婚したいと思っている。しかし、スピリチュアルな力で本当の意味を探っていくと、過去世で恋愛関係にあったら今は惹かれているけれど、今世では別の学びのためにBさんと結婚して魂を磨かなければならない、といった導きが生まれるのです。
「気づき」に気づくこと
もちろん、たとえスピリチュアルカウンセラーがこうした状況を話しても、考えを変えない相談相手も多いかもしれません。ただ、前世の記憶をわかりやすくイメージで説明したり、今回生まれて来た意味を一緒に考えるため守護霊などスピリチュアルな存在からのメッセージを伝えたりしていくうちに、相談相手本人が自然に気づく瞬間があります。この本人すらまったく思いがけなかった「気づき」こそが、スピリチュアルカウンセラーの相談で得られる一番の醍醐味といえるでしょう。
「気づき」にはさまざまなパターンがあります。スピリチュアルの観点でもっとも身近なものは、思考や視点のクセに気づくことです。
わたしたちは、生まれてからずっと社会の中で暮らしています。そのため、世間の常識や固定概念、さらに国や地域、集団ごとの集合意識に大きな影響を受け続けて成長します。自分の意思や思考がオリジナルのものだと思っていても、魂の思いとは裏腹に、意識レベルや潜在意識の次元で、パターン化されている思考や感情だったり、思いグセであったりするケースが非常に多いのです。
スピリチュアルカウンセラーは、こういった本人も気づいていない思考パターンや思いグセ、潜在意識や魂が持つある方向性を、カウンセリングで取り出してくれます。現実の問題をわかりやすく導くために、「実は前世でこんな辛いことがあったから、今苦しんでいるんだよ」というようなスピリチュアルな世界のアプローチを使うというわけです。
スピリチュアルカウンセラーは鑑定する相手一人ひとりの状況や課題をスピリチュアルな存在を通してメッセージを受け取ることで、現実の世界をより生きやすくなるようにサポートしてくれる。そんな役割を担っています。
スピリチュアルカウンセラーと私の相性はどうやって見抜くの？
それでは、自分にマッチするスピリチュアルカウンセラーと出会うにはどういうポイントに気をつければいいのでしょうか。スピリチュアルカウンセラーとの相性の判断方法を見ていきましょう。
ハートに温かみを感じること
スピリチュアルカウンセラーの顔写真やホームページを見たとき、予約をしたときの感覚、実際に会った時のファーストインプレッションを通して、ハートで相手を感じられるかがとても大切です。
・ハートのあたりに温かな感じがする
・顔を見るとほっとした気持ちになる
・初めて会うのに懐かしい感じがする
こういう感覚や感情があれば、相性が良い可能性が高いです。
話していて筋が通っていること
予約のやりとりやカウンセリング前にわからないことを質問したとき、丁寧でしっかりと話してくれるスピリチュアルカウンセラーがおすすめです。ホームページに書いてあることとあまりに話す内容がちがっていたり、料金やカウンセリングの内容といったリアルな話から、実際のスピリチュアルカウンセリングの中で伝えられるメッセージがちぐはぐなときは、要注意。本当にスピリチュアルな存在とつながっているなら、話の内容が大きくブレたり、はぐらかしたりすることはないからです。
話に一本筋が通っていること。当たり前のようですが、スピリチュアルカウンセラーとのカウンセリングではとくに見極める必要があります。
わかりやすい表現で伝えてくれること
本物のスピリチュアルカウンセラーほど、スピリチュアルな専門用語をたくさん使ったり、難しい表現で納得させようとしたりといったやり方はしません。鑑定する相手のスピリチュアルに対する興味関心や現実世界および内面の世界への理解度に応じて、柔軟にメッセージの伝え方も工夫してわかりやすくしてくれます。
人生を変えるスピリチュアルカウンセリング
スピリチュアルカウンセリングは、自分が気づいていなかった思いや思考のパターンを気づけることが最大の魅力です。伝えられるメッセージを受け取って、人生設計を立て直したり、本当にやりたいこと、付き合いたい人がわかったり。自分が日常で思っていることとまったく正反対のメッセージがスピリチュアルカウンセラーから与えられることだってあるでしょう。
スピリチュアルカウンセラーは、あなたが気づかないふりをしている大切な内面の真実を、わかりやすく目の前に取り出してくれるエキスパート。そのアプローチがオーラだったり、前世だったり、守護霊だったりするというわけです。
AかBかといったバッサリ斬るような答え方は基本的にスピリチュアルカウンセラーはしません。あくまであなたの心や魂の本当の思いと寄り添って、一緒に解決への道を見つけようとしてくれる存在なのです。
まとめ
スピリチュアルカウンセラーは、占い師や心理カウンセラー、霊能者ともまたちがったアプローチで鑑定します。相談相手の内面の真実を導きだし、本人も気づいていない方向性をスピリチュアルなアプローチで伝えてくれるのです。
スピリチュアルカウンセリングを受けると、今まで見えていなかった世界が見えてきて、生まれ変わったような感覚になります。それは、スピリチュアルカウンセラーの力で、普段忘れてしまっている魂の深い記憶や使命に気づいて、新たな人生を歩み始めるきっかけとなるから。スピリチュアルな世界に関心がある人なら、きっとスピリチュアルカウンセラーのカウンセリングでこれまで感じなかったような「気づき」を体感できることでしょう。