「よく当たる!」とか「すごい的中率!」といったスピリチュアルカウンセラーや占い師がテレビや女性誌でよく紹介されています。霊能力を使ったスピリチュアルカウンセリングや手相、タロット、占星術など占いを使って相談者の運勢を判断します。悩みや不安のある人にとって、解決の糸口をつかめる大切なチャンス。したがって、当たるかどうかは今後の人生を左右するため、とても大切な問題です。

いくらパワーのあるスピリチュアルカウンセラーでも人間なので100%の未来を予測することはできません。しかし、経験を積んでテクニックを磨いていけば、はてしなく的中率を上げることはできます。

よく当たるスピリチュアルカウンセラーは世の中にちゃんと存在します。では、そもそも「当たる」とはなんなのでしょうか。当たるスピリチュアルカウンセラーと出会うために必要なこととは? 一緒にスピリチュアルカウンセラーや占い師の「当たる」について見ていきましょう。

「当たる」とは的中率のこと?

スピリチュアルカウンセラーで「当たる」というのはカウンセリングの話通りになる、ということ。過去の出来事を言い当てたり、未来の予言が後日本当になったり。人気のあるスピリチュアルカウンセラーや占い師ほど言ったことがすべて正しいので、「よく当たると評判」になるのは当然です。

「的中率」というのもほとんど「当たる」「当たらない」と同じ意味で使われています。「驚きの的中率!」「日本一の的中率!」といったキャッチコピーのスピリチュアルカウンセラーや占い師もたくさん活躍しています。では、具体的にどういったカウンセリングや鑑定内容だと「当たる」「抜群の的中率」となるのでしょうか。

的中率が気になる相談内容

スピリチュアルカウンセラーや占い師を予約するとき、「当たる」というのは、3種類あります。

1.こちらの質問内容が正確に答えられる
2.過去の出来事を言い当てられる
3.未来の予測が後から本当になる

同じ「当たる」といっても、それぞれちがいがあります。

1.こちらの質問内容が正確に答えられる
どちらかというと的中率よりもカウンセリングのときの姿勢や態度の影響です。質問を投げかけたとき、悩みや不安の中身をしっかり受け取って、正しく答えてもらっているかということ。

スピリチュアルカウンセラーや占い師の中には、まず何よりも大切な相談者の質問内容を読み取り力がいまいちな場合もあります。自分の得意なジャンルの話に意図的にもっていこうとしたり、わからないや断定したくない話題をうまくはぐらかしたり。そういうとき、たいてい相談者の本当の気持ちをくみ取れていない、くみ取っていてもAかBかをはっきり答えるような判断はしたくない、といった気持ちが働いています。

自信があって霊能力のすぐれたスピリチュアルカウンセラーほど、質問の内容に正確に答えられます。しかも、よどみがなく、スパッと答えてくれるのです。

どんなことでもはっきり、そしてやさしく判断してくれれると、人は選択しやすくなります。自信をもって判断してくれる上に、きちんとその理由や背景をスピリチュアルの力を使って説明してくれるから、相談する側も納得しやすくなるといわけ。

スピリチュアルカウンセラーや占い師とのカウンセリングもコミュニケーションの一つ。なので、スピリチュアルで使われる霊能力や占い師の技術というより、もっと人間として信頼できるかどうかという問題といえるでしょう。

2.過去の出来事を言い当てられる
スピリチュアルカウンセリングでは、自分が生まれてから相談までに起こった出来事を中心に話が進みます。そして、心理カウンセリングや人生相談との大きなちがいは、生まれる前の過去世と呼ばれるスピリチュアルの話も取り扱うことです。現実ではありえない前世や過去世、先祖霊や太古の神々や精霊といった超現実的なジャンルからアプローチできるのが大きなメリット。そのため、自分ではある思い出を一つの見方しか出来ずに苦しんでいた問題も、スピリチュアルの意味から読み解けば理由に納得がいったり、今後の道筋が開けたりします。

たとえば、これまで自分に合っていると思って就職しても仕事が続かないといったようなケース。一般社会では、本人の特性ややる気、性格の問題と片付けられがちです。しかし、見えない世界から探っていくと、本当に自分がやるべき天職を見つけるまでに必要な「旅」をしていた、過去世から引きずった課題を解決してから自分の人生を歩むタイミングだった、など、ちがった意味が見えてきます。

単なる「仕事が続かない」といったよくありがちな悩み。そんな中にも、本人が自分を責める必要はなく、過去の出来事を前向きに捉えて新しい一歩へと踏み出すきっかけになるのがスピリチュアルカウンセリングの強みといえるでしょう。

3.未来の予測が後から本当になる
恋愛成就や幸せな結婚、金運など、誰でも未来が気になるもの。明るい未来かどうかをスピリチュアルカウンセラーに見てもらいたい人はとても多いです。

スピリチュアルカウンセリングでは、具体的な相談内容にあわせて未来のイメージを相談者に伝えます。たとえば、気になっている相手と付き合えるのか、今の恋人と結婚したら幸せになれるのかなど、未来をリーディングした内容は生き方や心の持ち方の参考になるからです。

スピリチュアルカウンセラーが伝えてくれた未来がその通りになれば「よく当たる」と実感できるはず。過去や現在の状況をスピリチュアルの世界を通して見つめることで、未来のイメージもより鮮やかに描けるようになります。

スピリチュアルカウンセラーで「当たる」とは

統計学と的中率

「占いは統計学である」という言い方は昔からよくされます。スピリチュアルカウンセリングも占いのように「当たる」かどうか的中率がとても大切です。

ただ、占いは、科学的な統計学を利用しているわけではありません。経験から導き出される方向性だったり、これまでの歴史的なデータの蓄積から生まれたものというのがより正確でしょう。

ポジティブとネガティブ

「片思いの相手と素敵な交際ができるんだろうか」
「将来、幸せな結婚ができるかな」
人は将来がわからないだけに、未来をイメージしようとします。ただ、人によって明るい未来を描ける人もいれば、ネガティブな方向へとふくらんでしまう人も。どちらも未来をイメージするのには変わりませんが、

不思議なもので、人はポジティブなものよりネガティブなものへと気持ちがいきがちです。コップに半分の水が入っていると、「まだ半分もある」と感じる人より「もう半分しかない」と思ったりします。不安にフォーカスしてしまうのは、人間が未来の危険を避けて備えたいという心理のあらわれなのでしょう。

スピリチュアルカウンセリングではポジティブな内容を伝えても、ネガティブな内容が気になってしまう相談者が少なくありません。たとえば、

「ほぼ9割以上、今の相手と幸せな結婚ができます。けれど、●●という理由で1割うまくいかなくなることもあるので、気をつけて自分を変えましょう」

という場合、つい1割のネガティブなほうへと引っ張られてしまうのです。

基本的にスピリチュアルカウンセラーは、明るい未来にするにはどうするかといった姿勢でカウンセリングを進めていきます。しかし、ネガティブな内容は人の潜在意識に溶け込みやすいもの。ふだんから物事の暗い部分を見がちな人ほど、不安や心配が現実なって「当たる」ケースが珍しくないのです。

相性で的中率は変わる?

ポジティブなものよりネガティブなものに目が行きがちな人の性質はなかなか変えられません。それより注意したいのは、スピリチュアルカウンセラーとの相性です。

スピリチュアルカウンセリングでは、誰にも話せないような過去・現在・未来のディープな話題を一対一で明らかにしていきます。そのため、もしカウンセリングを受けるスピリチュアルカウンセラーの雰囲気や進め方が自分の性格やペースとマッチしていないと、せっかく自分を変える大切な時間をうまく使えない場合があるのです。

カウンセリング中は、目の前の相談者の様子を見えない世界の観点からも注意深く観察して、ベストな言葉や表現を重ねていきます。同時に、スピリチュアルなエネルギーを使って、本人の意識やこころ、魂レベルでひっかかっている問題をヒーリングしてクリアにしていく作業も続けます。

なので、相談者が意識レベルでスピリチュアルカウンセラーに心を開けない、最初から疑いの姿勢を崩さないようだと、スピリチュアルカウンセリングで伝えた未来が実現しない=「当たらない」結果になることも。

実力や経験のあるスピリチュアルカウンセラーは、そういう相談者も数多く見て来ているので、うまくケアできますが、それでも素直に明るい未来を築きたいという相談者よりは時間がかかったり、的中率が下がる可能性はあるでしょう。

「当たる」より大切なこと

スピリチュアルカウンセラーは、的中率を大切にしながら、本人がよりよく未来を切り開くきっかけになる点をとても重視します。今、この時点から見えている未来への道は無数に広がっています。そのため、一つの可能性を選んだ時点で、未来は私たちが想像している以上に大きく変化してしまうからです。

大切なことは、実際にスピリチュアルカウンセリングの結果が当たったかどうかではなく、相談者が明るい未来に向かって着実に歩んでいけること。このあたりがスピリチュアルカウンセリングや占いが「うさんくさい」よいわれる理由かもしれません。ですが、新しい生き方に気づいて、未来を変えるほうが大切だからこそ、スピリチュアルカウンセラーの役割があるのも確かです。

スピリチュアルカウンセリングは奇跡や魔法を生み出すものではありません。一般社会とは異なる内面の世界の真実から一つの物事はたくさんの見方があるとまず気づくこと。そして、自分の足でしっかりと人生を生きていくためにはどうすればいいのかを知るための方法です。病気や健康ならお医者さん、勉強するなら先生、というのと同じように、見えない世界から「生きる真実」に近づきたいという人はスピリチュアルカウンセラーに相談するとうまく人生が好転しやすくなるというわけ。

とはいっても、スピリチュアルカウンセリングで伝えられた内容が当たらないのでは、せっかく相談する意味がありません。スピリチュアルカウンセラーが霊能力やスピリチュアルな修行を通して、過去や現在、未来を見通せる力を磨き続けているのは本当です。そこで、実際に相談した人の間で、的中率の高さが話題になるのもナチュラルなこと。

スピリチュアルカウンセラーは、まず相談者が自分らしく魂の使命を果たせる生き方ができるお手伝いをします。そのために過去や未来の話が「当たる」こと、「的中率」の高い回答ができることを心がけているのです。

「高い的中率のスピリチュアルカウンセラー」というのは、スピリチュアルな世界では「常識」だともいえるでしょう。その上で、幸せになるには、明るい未来で自分らしく生きるには、といった視点をもってスピリチュアルカウンセリングを受けてみるのをおすすめします。

まとめ

スピリチュアルカウンセラーの相談内容が「当たる」かどうか、的中率が高いかどうかはスピリチュアルカウンセリングの基本中の基本。すぐれた霊能力を通して、相談内容から過去や現在、未来の状況を正確にリーディングしてもらえます。

人によって過去を見るのが得意だったり、未来予測が強いという場合もありますし、守護霊や指導霊からのメッセージを伝える人、天使や妖精とつながってアドバイスを説明する人など、アプローチはさまざまです。

ただ、スピリチュアルカウンセラーの本当の役割は「当たる」ことも大切ですが、相談者が自分らしい未来を切り開くサポートをすること。ネガティブな回答が多いスピリチュアルカウンセラーだと、つい暗い方向へと気持ちももっていかれてしまいます。相談するときには、カウンセリングや鑑定を通してポジティブな姿勢で受けると、より未来が明るいものに変えられるはずです。