西川隆光です。
以前、
虐待やいじめとかDVで
長年苦しんできた女性から
ご相談を受けたことがあります。
その方はとにかく自分の周りに
常に暴力がある環境で育ち、
幼いころは親からの虐待に遭い、
学校ではいじめ、
結婚してからはいわゆるDV、
つまり旦那様からの家庭内暴力が
ずっと続いている状態でした。
そういった状態が何年も続き、
できる限りのことはしてきたが
もう働けなくなってきている…
とのお話でした。
「常に周囲に暴力がある」
というのは
そうでない環境の方からすれば
かなり異常な状態に見えると思います。
そういう環境の方は
それほど多くはないからです。
もっと理解できないのが
暴力的な親のもとで育ってきたのに
自ら選択できるはずの結婚で
また暴力的な配偶者を
選んでしまうことでしょう。
なぜ逃げ出さないのか、
なぜまた暴力的な環境に
自ら身を置いてしまうのか、と
疑問に思うことでしょう。
しかし、これはDV被害者には
よくある現象なのです。
そして、この逆というか
父からの虐待を受けて育った男性が
絶対に父のようにはならないと
誓っていたにもかかわらず、
結婚して気づいたら
結局自分も妻や子供に
暴力をふるってしまっていた…。
これもよくあるお話なのです。
もちろんこれは男性に限らず
女性にも起こる話です。
話を最初の相談者の方に戻すと
その方も長年にわたる
暴力で苦しんできた方なので
優しい言葉をかけてあげたい
ところではありましたが、
スピリチュアルカウンセリングの中では
やはりその方の魂を
リーディングした時の状況から
読み取ったアドバイスをしました。
この方の場合、
「過去は過去として
これからどうしたいですか?」と
尋ねたときに、
「安全・安心な中で
のびのび過ごしたい」と
答えました。
まさにここが彼女の
メンタルブロックに
なっているのです。
安心安全というのは
少なくとも今の日本においては
ごく当たり前のことです。
ところがこの方の場合は、
いじめやDVがあることを
前提として考えています。
つまり、それを生まれる前から
想定してきているのです。
そうすると「思考は現実化する」ので
まさに思っていた通りの
暴力とともにある人生に
なっていってしまうのです。
成長して独立しても
配偶者や自らの暴力から
離れられないのは
こういう原因があるのです。
私はいじめをうける。
私はDVを受けるために
生まれてきた。
そんな前提を持ってるんですね。
まずは、
この前提をとっぱらう、
つまりメンタルブロックを
外すということが必要です。
そしてこの人生で
暴力という負の連鎖を
断ち切ることが
この方の魂の課題なのですね。