西川隆光です。先日、

インプットとアウトプットの

話をしましたが、

やはり知識が豊富な人は

いろいろと得をすると思います。

 

実は、西川は若い頃から

読書が好きで、

よく本を読んでいました。

 

大学を出ていないので

あまり専門書のようなものは

読んでないなと思い、

20代の頃に

40歳になるころまでには

何でもいいから、

とにかく本を1000冊

読んでみようと思いました。

 

実際のところ、1000冊は

ちょっと厳しかったのですが、

500冊以上読みました。

 

しかし、そのほとんどが

ただ読んだというだけで

腑に落ちるところまでの

理解があったかと

言われてしまうと、

それも厳しかったと

言わざるを得ません。

 

やはり

こういった多くの知識に

触れることは大事ですが、

それを

単なる知識に留め置かず

自らの経験によって

智慧へと昇華させることが

より大事だと思います。

 

そのプロセスを

料理にたとえるなら、

まずは良い素材、材料を集めること。

これは良い本や

感性を高める良い音楽などに

出会うということです。

 

良い素材を集めるにも

努力が必要です。

情報化社会の現代は、

どこも情報であふれ返っています。

特にインターネット上に飛び交う

情報や知識というのは

フェイクニュースに代表されるように

かなり玉石混交ですから、

情報収集力以上に

本物を見分けられる力も

必要になってきています。

 

次に、知識です。

これはたとえばフランス料理なら

フランスの言葉を覚えたり

地理や歴史に詳しくなったり

レシピを集めることでしょう。

 

これでいい素材と、

それを料理にするための

レシピも揃いました。

しかしそれだけで

美味しい料理ができるか、

と言われれば

そうはいきませんよね。

日頃、料理をされる方なら

よくわかると思います。

 

一流シェフのレシピを手に入れ

同じようにつくったところで

同じ料理はできない。

つくる人によって

料理の味は異なるものです。

 

やはり最後は経験です。

経験から得た智慧が

必要になるのです。

 

さまざまな情報を吟味して

正しい知識をどんどんインプットして

博識になるということは

素晴らしいことです。

若き日の西川が500冊の本を

読んだことは決して

無駄にはなっていません。

 

ただ、それだけでは

知識の詰め込みに過ぎません。

 

知識を智慧に変えていくには

まずは経験、

自らの体をもって知ることが

とても大切なのです。

 

経験は、たとえそれが

いい体験でなかったとしても

価値はあります。

 

出来上がった料理がまずかったり

火の通し方をまちがえたりしても

やっただけの価値はあります。

それらはすべて身につきます。

失敗だとしてもプラス思考で

前向きにとらえることです。

 

身についた智慧は

人生をより良い方向へ

導く力となっていきます。

 

では、また。