これまで西川は
スピリチュアルカウンセラーとして
仕事の悩み、経済的な悩み、
恋愛の悩み、人間関係の悩みなど
さまざまな悩みを持つ方と
対面してきましたが、
中には病気の悩みを抱えて
いらっしゃる方もいます。
昔、ひとりの60代の女性が、
自分はどこか病気のはずだから
見てくださいといって
やってきたことがありました。
彼女は何度も通ってきては、
いつもどこか悪いんじゃないかと
悩みを語っていたのですが、
実際にはどこも悪くないのです。
それでも少々血圧が高ければ
今どきの病院は薬を出します。
また、少し鬱っぽいからと言って
別の病院に行って薬をもらう。
そのように病院めぐりをしては
「やっぱり自分は病気だ」と
彼女は何故か安心するのです。
彼女はその一方で、
過去に起こった他人とのいざこざや
恨み辛みを忘れることができず、
事あるごとに思い出しては
まるで昨日のことのように
語り始めるような
粘着質な心の持ち主でした。
そのため心が休まることがなく、
いつもどこか悪いのではないかという
悩みを抱えることになっていたのです。
まず、この方に私が言ったことは、
「病は心の状態が反映されていくんです」
ということ。
例えば有名な占い師に
「あなたは半年後に病気になります」と言われたなら、
大抵の人が不安になって
どこか健康のバランスを崩すのではないでしょうか。
その理由は、
ネガティブな暗示が心を曇らせ、
病巣のもとになる黒いオーラを作り出すから。
つまり、思い込むことから病が始まるのです。
心に思ったことは物理的な力を持っているので、
現象化していきます。
しかもそれはネガティブな思いほど
そうなりやすい傾向にあります。
過去の嫌なことをくり返し思い出すような
粘着質な心も、病の元を作り出しやすいのです。
ネガティブな心の状態を長く維持しているということは、
それだけ強い力になるからです。
この女性には、
過去にあったことをすべて吐き出してもらい、
それらのすべての人や環境に対して
許していく作業を行って、
自分もまた同じような人間になっていたことに
気づいてもらいました。
ネガティブな心の状態の人に
ポジティブに明るくなりましょうと言っても
いきなり変わることは難しいでしょう。
まず、そんな心の状態で生きることの
虚しさや愚かさを、
自ら気づいていただくことが
重要な第一歩になります。
心から発するバイブレーションを
いつも穏やかに保ち、
日々明るい気持ちで生活することで、
免疫力だって上がりますし、
消えていく病もたくさんあるはずです。
医療はもちろん大事ですが、
もっとも重要なのは、
心の力と医療の融合だと
西川は考えます。
では、また。