スピリチュアルカウンセラーの西川隆光です。

昨日3月20日は

春分の日でしたね。

西洋占星術では

この日に太陽が牡羊座に入るため

「宇宙元旦」と呼ばれ、

一年の始まりとされます。

 

仏教でも春分を中日とした

前後7日間は春の彼岸です。

新しいエネルギーが入り込む

一つの節目であることは

共通していますね。

 

仏教における彼岸は、

あの世とこの世がもっとも

近づく時期であり、

ご先祖様を近い距離で

ご供養する期間です。

具体的にはご先祖様への

感謝を込めて

お墓参りに行ったり、

仏壇を掃除したり

お供えをしたりする日です。

 

今年は何もやっていないという方、

まだ間に合いますので

ぜひ行ってください。

お墓参りもすると

スッキリした気分になるものです。

 

実は、ときどき西川は

「私はいつもきちんと

先祖供養をしているのに、

なぜ良いことが

起こらないのでしょうか」

という質問を受けることがあります。

 

しかし、この考え方は

間違っています。

そもそも、先祖供養というのは

運気を上げるためのものでは

ないからです。

 

お墓参りやお仏壇への祈りは、

あの世へ旅立ったご先祖様に

「私たちは元気に

魂修行を続けていますので、

安心してください」と

定期的に報告するためのもの。

つまり、ご先祖様との

コミュニケーションであり、

感謝の表明というのが

本来の意味だからです。

 

大まかにいって、

死んでから行く世界は

3つです。

 

「天国」という

本来の魂のレベルに応じた、

光り輝く世界。

 

「地獄」という

生前の悪行が強かったり

不調和な心のまま亡くなった魂が

一定期間反省のための

時間を過ごす世界。

 

そして、

死んだことを受け入れず

未練や執着が残した霊が彷徨う

「この世」という世界。

 

つまり、先祖供養にも

この段階に応じた

供養法があるということです。

 

仏教では

「回向(えこう)」と言って、

ご先祖様の成仏を願って供養し、

読経などの善い行いは、

私たち自身の悟りにも繋がり、

ご先祖様の霊を癒すことにも

なるとされます。

 

自らの成長を通して

ご先祖様を癒し、恩返しをする。

受動的な立場で祈るのではなく、

感謝の気持ちと共に、

愛を贈ることが大切なのです。

 

もちろん、

お墓をきれいに保ち、

ご先祖様を敬うことで、

家全体の運気は向上します。

お墓は現世と霊界を繋ぐ

大切な場所です。

そこでご先祖様を敬い、

自らも努力することで

「お陰」がくるからです。

ご先祖様の「お陰」は

大いなる他力となって

自然と及んできます。

 

しかしその前提として、

ご先祖様は、私たちが

一生懸命生きる姿を見て

力を貸してくれるのです。

つまり、ご先祖様の功徳は、

この世での自らの精進あってこそ

得られるものなのです。 

 

これからも、

ご先祖様への感謝を忘れず、

日々の生活を

精一杯生きていきましょう。

 

では、また。